イギリスで開発された不耕起栽培の話をホーネンアグリ会長 小林 民さまにお願いしたしました。
時代の足音は尾﨑がJICA夏期インターシップ参加者からの成果・感想レポート内容を報告いたしました。
一般社団法人日本ノ一ディグ協会 代表理事 小林民雄プロフィール
1977 年 (昭和 52 年):株式会社ホ一ネンアグリ (当時社名:株式会社ホーネン、1999 年に株式会社
ホーネンアケリ社名変軍)の第二創業期の第一号社員、取締役として入社。
1980 年(昭和 55 年) :水稲育苗用ホーネンス培土(肥料入り)を開発、販売開始。
1981 年(昭和 56 年) :新潟県経済連の指定獲得、新潟県内全域に販路を拡大。
1986 年(昭和 61 年):野菜、花の育苗培土を開発、販売開始。
1987 年(昭和 62 年) ;新潟県と東京都の指定実績を踏まえ、JA 全農の指定獲得。
1989 年(平成元年):発酵モミガラの製造技術を開発、園芸培養土分野の事業開始。家庭園芸分野の事
業開始。
1894年(平成6年):株式会社ホーネンアグリの代表取締彼に=就任。∙2000 年(平成 12 年):ホ一ネンア
グリ「緑のリサイクルセンター」を開設し、本格的に緑のリサイクル事業を開始。
2006 年(平成18年):有機資源(バイオマス)を活用した商品を開発、順次新製品を発売。
2017 年 (平成29 年):環境省策定「エコアクション 21」認証取得。
2018 年(平成30 年):株式会社ホ一ネンアグリ 代表取締役会長に就任。
2024 年(令和 6 年) :株式会社木一ネンアグリ 取締役会長に就任。
2025 年(令和7年):3 月に渡英し、ノーディグ菜園の第一人者 チャールズ。ダウディング氏の業園を訪
ねる。5 月に一般社団法人日本ノーディグ協会創設。代表理事に就任。
不耕起栽培:
基本理念:『土の力を最大限に引き出し豊かな土壌を未来へつなぐ』
「ノーディグ(No Dig)農法」とは、畑を耕すことなく、有機物(堆肥など)を地表に重ねることで土壌生態系を豊かに育む農法です。
土が本来持つ力を最大限に引き出すこの方法は、その持続可能性からヨーロッパをはじめ世界で注目を集めています。
私たち日本ノーディグ協会は、この「ノーディグ農法」の普及こそが、環境負荷の少ない未来の農業に繋がると信じています。
豊かな土壌を守り、持続可能な農業の発展に貢献すること、それが私たちの使命です。

1.ノーディグ菜園を作る場所と広さを決める
ノーディグ菜園を作る場所と広さを決め、畑の上に木などで枠組みを作ります。
*枠組みはなくても特に問題ありません。
チャールズ・ダウディング氏によると、
一つの枠組みは、1.2メートル幅×2.4メートル幅が推奨とされていますが、お持ちの畑の大きさにより適宜決めてください。

2.段ボールを敷く
地面の上に段ボールを1~2枚開いて敷きます。
隙間が空くと、そこから雑草が生えてきますので、隙間が空かないようにきれいに 段ボールを敷き詰めるのがポイントです。
(段ボールの下に雑草が有っても取る必要はありません)

3.段ボールの上に堆肥を載せる
段ボールの上に、堆肥を載せます。
堆肥の量の目安は、1.2メートル幅×2.4メートル幅の枠組みの場合、40Lの堆肥6袋がちょうど良い量です。
堆肥は、段ボールの上に載せた後に足で踏み、高さが約10~15センチになるくらいにしてください。高さが10センチ位になりまししたら、堆肥の表面を平らにならします。
その後、歩きやすいように、ウネとウネの間にウッドチップを敷きました。靴が汚れず作業しやすい畑になります。ウッドチップは、ホーネンアグリの「モミライト」でも代用可能です。
土を掘らずに進められ、作業が楽でした。

4.苗を植える
堆肥の上に、ポットが中に入る大きさ・深さの小さな穴を掘ります。
段ボールはポットが入るように切り取ります。
種を蒔くのではなく、別の場所で発芽した苗もしくはポットを、堆肥に設置・植えてください。

5.作物が育つ
ノーディグの畑の苗が順調に育ってきました。
作物が育ちやすいように支えを作ったり、水やりをしたりするだけでよく、雑草の生える量が減り、草とりの負担が減って管理が楽です。
詳しくは以下のURLをご参照ください。
https://nodig.jp/no-dig-start/
